【沖縄の旧暦】十六日とは?2024年・旧十六日はいつ?

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2024年(令和6年)の旧十六日はいつ?

新暦2024年2月25日・日曜日です。

え!?ジュールクニチーって、身内に亡くなった人がいる家だけがやるんじゃないの?
沖縄って行事多すぎない!?と思ったそこのあなたの為に、今回はジュールクニチーについてお話していきたいと思います。

ジュールクニチー(十六日祭)とは・・・?

旧暦の一月十六日に営む先祖供養の事。亡くなった人のグソー(後生)での正月と言われていて、離島(宮古•久米島•八重山など)や沖縄本島の一部はシーミー(清明祭)を行わないので、このジュールクニチーが大きな行事になります。新正月、旧正月、十六日、沖縄は3回もお正月があると言われています。

ミージュールクニチー(新十六日)とは何が違うの・・・?

亡くなって初めて迎える正月十六日をミージュールクニチー(新十六日)と言います。ジュールクニチーまでの過去一年間に亡くなった人のことをミーサー(新仏)といい、そのミーサーがいる家では親戚が集まって霊前もしくは墓前で法事が行われます。亡くなって二年目までは親戚が香典を供え、仏壇を拝みます。
ジュールクニチーはグソーソーグヮチ(あの世の正月)ですが、ミーサーにとってミージュールクニチーは、生きていた時の功罪を正し、三途の川を渡って極楽へ行くか地獄へ行くか、判断を下される日とされています。みんなで生きた亡き人を『グソー グクラク トゥーチ クィミソーリ(後生極楽へ通してください)』と祈って、極楽浄土へ橋渡しさせる日であると伝えられています。
あの世の裁判みたいで、ドキドキしますね。みんなで祈れば、極楽の道へ進んでいることでしょう!やっぱり、生きている間も悪いことはできないですね。人を傷つけないように、人に優しく、真っ当な人生を歩めるように日々気をつけて生きていかなければと思います。

ジュールクニチーのお供え物(お墓)

・お花
・お茶
・水
・酒
・果物(バナナ•リンゴ•みかん等)
・重箱(奇数の品を用意)
・お餅
・各家庭が用意したお供え物(手料理やお菓子等)
・ウチカビ
・お線香

ここでポイント!

本島の人でも一部の地域しか行っていない行事なので、『ジュールクニチー』と言えばほとんどの人はミージュールクニチーの事を思い浮かべると思います。私の先祖の地域ではジュールクニチーを行っているので、周りに『あいや、誰か亡くなったの!?』と驚かれる事がよくあります。
ミージュールクニチーで用意する重箱は法事用の詰め方をするので、かまぼこも赤ではなく白かまぼこになり、昆布も結び昆布ではなく返し昆布になります。お餅も、餡子が入っていないただの白いお餅のみです。
しかし、ジュールクニチーは法事ではなくグソーのお正月なので、法事用の重箱でなく、赤かまぼこ・結び昆布・餡子入りお餅の入っている従来の重箱を用意しお供えします。お店に重箱とお餅の注文をする時は、このようにきちんと説明しないと法事用の重箱が渡されるので、注文を任されたお母さん•お嫁さんは責任重大です!!間違うと、親戚みんなに怒られちゃうかも!?笑

こちらは7品の重箱です!


また、ジュールクニチーの拝みは午前中で終わらせないといけないという決まりがあります。朝早くスタートし、みんなで拝み、お供えが終わった後それをみんなで頂き、お昼をまたぐ前に片付けをしたら終了です。

おしまいに・・・

いつもお世話になっている『上間弁当天ぷら店』


結構バタバタな行事ですが、私の先祖のお墓は海の近くにあり、海の風を感じながらみんなでご先祖様達の正月を祝い、準備したご馳走を頂き、お墓の前ではありますがなんだかピクニック気分になります。お供え終えたお菓子をみんなに配って持ち帰るのですが、高そうなお菓子や美味しそうなお菓子は争奪戦です。笑 そんな風景が見られるのも楽しいですよね!

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ジュールクニチーの次はお彼岸、そして旧盆があります。
お彼岸・旧盆についての記事もありますので、良かったら覗いてみてください↓↓↓

ではまた次の記事で!良い1日を!