2025年(令和7年)の旧正月はいつ?

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新年を迎え、初詣へ出かけたり、親戚の家へ挨拶回りをしたり、冬休みも終わって子供たちを学校へ送り出し、ようやく落ち着いた日常に戻りホッとしたのも束の間。ここで気を抜けないのが沖縄の行事。

そうです。次は旧正月がやってきます。

え!? 次の旧正月はいつ!? 何曜日なの!?

沖縄のお母さんお嫁さん達は、慌てて旧暦カレンダーを確認している頃でしょう。
なかなか休む暇もありません。

ここでは、沖縄の旧正月についてお話していきたいと思います。

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2025年(令和7年)の旧正月はいつ?

今年の旧正月は、新暦の2025年1月29日(水) です。

旧正月とは?

旧暦の一月一日の事で、新しい年の始まりを祝う日です。現在は沖縄でも新暦の正月(新正•しんしょう)で祝う家庭が多くなってきましたが、年中行事では旧暦で行っているので、正月の拝みは旧正月に行います。
新正は、生きた人のおもてなし(イチミヌウトゥイムチ)といい、旧正月は神や先祖のおもてなし(カミウヤフジヌウトゥイムチ)とされています。

祈願する事とは?

火の神、床の間、仏壇に新年の挨拶をし、神々やご先祖様の加護に対する感謝と、今年一年の家族の健康と子孫繁栄を祈ります。そして、それぞれが願いを叶えてくださるように祈願します。

正月飾りはどうやるの?何をお供えするの?

火の神、床の間、仏壇それぞれ正月の飾りやお供えする物が異なりますので、一つずつ説明していきたいと思います。

火の神の正月飾り
・ウカリー(赤、黄色、白の三色の色紙)を3組
・ウチャヌク(餅の三段重ね)を3組
・昆布で巻いた炭
・みかん
・花生け

お供え物
・若水(茶碗に入れた水)
・お酒
・盛塩
・赤飯(赤ウブク)3組
・ヒラウコー2本と2分の1本(または日本線香12本と3本)
※ヒラウコーとは黒い線香の事で、6本1組の太い線香になっています。2分の1本とはその太い線香を半分に割った状態の事を意味します。

火の神の拝み方
正月飾りをした火の神に、若水・赤ウブク(赤飯)3つをお供えし、『今年の正月を迎えました。家族揃って元気に良い正月を迎えさせて頂きましてありがとうございます。新しい年も家族一同健康で家庭円満に過ごせますようお守りくださいまして、良いことがありますように』と祈願します。

床の間の正月飾り
・若木(若木をあしらった生花)
・ウカリー(赤、黄色、白の三色の色紙)
・ウチャヌク(餅の三段重ね)
・昆布で巻いた炭
・みかん

お供え物
・お酒
・若水(茶碗に入れた水)
・ヒラウコー2本(または日本線香12本)

床の間の拝み方
・火の神と同じように唱えて拝みます。

仏壇の正月飾り
・ウカリー(赤、黄色、白の三色の色紙)火の神と同じもの2組
・昆布で巻いた炭
・みかん
・花生け(菊の花や南天などの生花)

お供え物
・ウチャトゥ(若水を沸かして入れたお茶)
・お酒
・ご馳走(赤飯、豚肉、天ぷら、赤かまぼこ、揚げ豆腐、結び昆布、田芋など縁起の良い品を七品か九品お供えする)
・ヒラウコー2本(または日本線香12本)

仏壇の拝み方
正月飾りをした仏壇にお料理をお供えし、『今年一年、家族が健康で笑いに満ちて幸せに暮らせますよう、ミーマンティ ウタビミソーリ ウートートー』と祈ます。その後、それぞれの今年の願い事を唱えます。
※ミーマンティ ウタビミソーリ ウートートーとは、沖縄の御願で最後に付く言葉なので覚えておくと便利です。

★豆知識★

Q:ウカリーの三色(赤・黄色・白)の意味は?
A:赤は健康祈願、黄色は金運、白は開運を表しています。

Q昆布で巻いた炭の意味は?
A:炭はたんと(炭と=たくさん)慶び事が訪れますようにと願うため、昆布は本州と同じく「喜ぶ=よろ昆布(こぶ)」の意味合いで飾ります。

Q若水(ワカミジ)とは?
A:ワカミジは人間の生命の若返り、再生、復活させる霊力があると信じられています。
昔は、井戸から汲んでいたようですが、現代ではワカミジを汲む井戸がないので、朝一番の水道水を供えています。

最後に

いかがでしたでしょうか?

今日は、沖縄の旧正月についてお話してみました。
うちな〜んちゅにはもちろん、若い世代の方達や、沖縄に嫁いで来たお嫁さん達などに少しでも参考になると嬉しいです。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

旧正月の次は、ジュールクニチーやお彼岸、旧盆がやってきます。

それぞれの行事内容をまとめた記事もありますので、覗いてみてください↓↓↓

それではまた次の記事で!よい一日を!